日本語には、状況によって意味が大きく変わる表現がいくつかあります
「結構です」もその一つです
会話の中で「結構です」と言われたとき、相手が「はい」と言っているのか、「いいえ」と言っているのか混乱したことはありませんか?
問題
ケーキでよろしいですか?
結構です
上のような場面で、
あなたならどう対応しますか?
A:”ケーキで良い”と受け取る
B:”ケーキはいらない”と受け取り
↓
↓
↓
実は、どちらも正解!
しかし、捉え方によって180度意味が異なってしまいます
「結構です」2つの意味
「結構です」と言われた時、相手が「はい」なのか「いいえ」なのか、そのニュアンスを掴むのはなかなか難しいですよね
実際には、会話の文脈や話し手の声のトーン、表情によって変わってきます。
「結構です」 肯定的な意味
肯定の意味で使う「結構です」は、「それで良いです」「それが望ましい」というニュアンスを持ちます。
肯定の例文
「コーヒーをもう一杯いかがですか?」
「はい、結構です。ありがとうございます。」
この場合、「結構です」は「喜んで受け取ります」という意味になります。
「結構です」 否定的な意味
一方、否定の意味で使う「結構です」は、「いいえ、結構です(遠慮します)」という形で、提案や提供を丁寧に断る際に使われます。
これは、「必要ないです」「結構です」と相手に伝えたい時の表現です。
「コーヒーをもう一杯いかがですか?」
「いえ、結構です。お腹いっぱいです。」
この場合の「結構です」は、さらに追加する必要はないという意味で断りの言葉となります。
「結構です」の言い換え
「結構です」肯定的な言い換え
<了承する場合>
「問題ございません」
「差し支えございません」
「お願いいたします」
<例文>
いつでも問題ございませんので、ご都合の良い時にご連絡ください
意味合いがはっきりして、お互いに分かりやすいね!
「結構です」否定的な言い換え
<了承する場合>
「お気持ちだけ受け取っておきます」
「今回はご遠慮させていただきます」
<例文>
どうかお気遣いなく、お気持ちだけ頂戴いたします
「結構です」より柔らかい表現になるね!
まとめ
肯定的な意味でも、否定的な意味でも使われるこの言葉を適切に使い分けることで、
お互いに誤解のないコミュニケーションをとることができるでしょう
また、「結構です」の代わりに、より丁寧で柔らかい表現を使うことで、聞き手に対して配慮することができます
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